フランス人の道 24日目 Astorga
天気:晴れ
距離:30km
今日も暑そうなので、早めに出発します。
マザリフェから15km程歩いて、オスピラル・デ・オルビドに入りました。
この町にかかるオルビゴ橋という古い橋は13世紀のもので、国の記念物となっているそうです。
行く手に橋が見えてきました。
自転車の巡礼者達も自転車から降りて、写真を撮っています。
この町は、マルタ騎士団が設立した巡礼者の為の救護院を中心に栄え、その由来は町の名前の「オスピラル(病院)」に残っています。
橋に掲げられた旗に描かれているのはマルタ騎士団の印、マルタ十字です。
この橋、とても長い割に水が流れてる所はほんのちょっとなんですが、上流に貯水池が出来て川幅が狭まったそうです。
そして、この橋にまつわるお話が・・・
カミーノ・アプリによると、1434年、ドン・スエロという名の騎士が姫君に拒絶されて、9人の騎士と共にこの橋を守るため、橋の上で馬上槍試合をして勝って300本の槍を手にしたそうです。
良く分からない。。。
ネットで探したドン・スエロの伝説を集めて要約すると、姫君の愛を得るために、ドン・スエロは「この橋を渡る騎士から300本の槍を奪う!」と誓いをたて、噂を聞いて国中から集まった挑戦者と戦い負けることが無かったと。
手にした槍の数は、300本とも166本とも。
姫君は金のブレスレットを騎士に送ったそうですが、めでたく結婚したという記事は見つけられませんでした。
可哀そうなドン・スエロ。頑張ったのに・・・
橋を渡った先の町の様子はこんな感じです。
ドン・スエロの物語は、「パッソ・オンロッソ(名誉の歩み)」としてヨーロッパ中に広がり、この橋はパッソ・オンロッソ橋とも呼ばれるそうです。
そして、現在では
ドン・スエロを記念して、毎年6月の第1週の週末に、盛大な祭が催され、当時を模した騎士の試合が行われるそうです。
この日は6月第1週なので、この飾りは祭仕様なのかもしれません。
そういえば、橋の左手の原っぱに観客席みたいなものが設置されていました。
まだ10時位ですが、太陽は既にギラギラ、壁は灼熱の黄
体感的にも、視覚的にも、暑いです・・・
暑くて、スペインで初めてアイスを買ってみました。
マンゴー・アイス、味が濃くて美味しかったです。
この町を出るとすぐに、分かれ道になっていて、11km程先の町で合流しています。
カミーノアプリによると、右手の道は左手の道よりも1.5km長いけど楽しい、左手は距離短めだけど退屈となっています。
なんで、いつも楽しい道は距離が長いでしょうねえw
考えようによっては、長く楽しめてお得ということ?
今日は暑いからなー、どうしようかなー。
でも、退屈とまで言われちゃってる道を歩くのは、うーん。
右手の道を選びました。
右手の道はこんな感じです。
地面の色が黄色です。
カフェやバルが見当たらないので、道端で昼ご飯にしました。
バゲットとハムと茹で卵
シンプルだけど、めちゃ美味しかったです。
黄色い道が続きます。
右の分かれ道を選んで2時間位歩いた頃、右手にちょっとした休憩所みたいなところがあって、写真のヒッピーみたいなお兄さんがオーナーのようでした。
レモネードをもらって、クッキーつまんで数ユーロ置いて来ました。
ハエがぶんぶん飛んでたから、潔癖症の人はダメかもしれません。
巡礼路上には、たまに、この休憩所のように、お代はお志のような場所がありました。
アストルガの街まで5kmの場所にある、聖トリビオの十字架の丘
ここからは今日の目的地アストルガの街が見渡せます。
この丘で、華僑のカナダ人ご夫婦に会いました。
彼らは2度目の巡礼で、前回は、レオンでご主人が転んで前歯を折ったので、巡礼を断念して帰国したそうです。
なので、今回はレオンから歩き始めたそうです。
彼らのように、何回かに分けて歩いているという人も多いです。
アストルガの街が見えています。
今日は結構歩いた。
本日の宿:Albergue San Javie
※Google Chromeで開くと日本語翻訳が選択できます。
※Google Chromeで開くと日本語翻訳が選択できます。
落ち着いた雰囲気の宿で、特にリビングは寛げました。
ガウディ作、アストルガ司教館
絵本の中のお城のような建物です。
そのお隣はアストルガ大聖堂
以下は大聖堂の内部です。