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サンティアゴ巡礼【 サナブレスの道 】 5/4 3日目

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サンティアゴ巡礼【 サナブレスの道 】 2024/5/4 3日目(セビージャから30日目) Santa Marta de Tera(サンタ・マルタ・デ・テラ) → Rionegro del Puente(リオネグロ・デル・プエンタ) 走行距離 26.9 km 走行時間 7:00  - 14:40 気温 9.9 - 14.0 明日は日曜日でスーパーは開いておらず、今日宿泊予定の村には食料品店が無いので、少し食料を確保しておこうと、途中にある村のスーパーが10時に開くのに合わせて、少し遅めに出発して、ゆっくり目に歩く。 スーパーに到着して開くのを待っていると、ガイヤと彼氏がやって来た。 まだ20代の2人は中高年の多い銀の道では、とっても初々しい。 今日の道の後半はダム湖に沿ったハイキングコースのような美しい道だったが、風が強くて、かつ購入した食料品の重みが肩にどっかりかかって中々きつかった。 しかし、せっかく重たい食料品を購入したのだが、この村にはレストランもバルもあった。 そして、このレストランがすごかった! 巡礼者メニューと言われる巡礼者の為に用意された定食のようなセットを注文したが、これまでで一番だった(最終的に今回のカミーノでベスト1)。 前菜まである定食は初めてだ。 8時51分 天気は良くないが気持ち良い 柔らかい緑が目に優しい ダム ダム沿いの道 そして本日一番印象的だった巡礼者メニュー。 いつもは自炊派のアレンが珍しく、「急げ!ランチタイムが終わる!」と急かすので、珍しいことだと思いながら入ったレストランだったが、食べて納得。 パン、ボトルの水、デカンタに入った赤ワイン付き。 パンも水もワインも無くなる前におかわりが出て来た。 これで16ユーロ。 これで採算は取れるのかと、こちらが心配するほどの良心価格。 開けていない水のペットボトル(ペットボトルなのにデザインがおしゃれ)を、そのままテーブルに置いてレストランを出たら、オーナーがそのボトルを持って「持って行け」と追っかけてきた。 何と巡礼者フレンドリーなレストラン! 前菜のツナのパテ こんなに様々な種類のカトラリーやグラスが並べられた食事は初めて! ガリシア風スープ 主菜は豚ロースのりんごソースかけ デザートはアイスとプリン コーヒーと温かいミルク 食後酒の3種のリキュール 今日はジャン、アレンと...

サンティアゴ巡礼【 サナブレスの道 】 5/3 2日目

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サンティアゴ巡礼【 サナブレスの道 】 2024/5/3 2日目(セビージャから29日目) Tabara(タバラ)→ Santa Marta de Tera(サンタ・マルタ・デ・テラ) 走行距離 22.9 km 走行時間 6:00  - 11:40 気温 4.9 - 9.3 今日目指す村の公設の宿はベッド数が13しかないので、ベッドを確保するために早めの6時に出発する。 タバラの宿では朝食も提供しているが、朝食を食べていると出発が遅れるのでその前に出発するつもり。 フランス人の道は歩く人が多すぎてベッド争奪戦が起きるが、銀の道の場合は宿のある村と村の間の距離が長くてベッド数も少ない為、常にベッドの確保の心配が付きまとう。 日程に余裕が有る、もしくは普通のホテルに宿泊するという事で有れば問題ないと思うが、時間もお金も限りのある身なので、毎日頭を悩ませられる。 さて、出発する準備は出来たので、靴を取ろうと食堂のある建物に行ったのだが、鍵がかかっていて入れない。 困った。 と、別の巡礼者夫婦も宿泊棟から出て来て、靴のおいてある建物に鍵がかかっていることに気が付いて、旦那の方が怒り始めた。 そして、別棟のオスピタレイロの寝室と思われる部屋の窓を叩いて、オスピタレイロを起こしてしまった。 オスピタレイロが起きて来て、鍵を開けてくれたのだが、旦那の方は怒りが収まらず、何を言っているのかは分からないが、オスピタレイロに怒鳴り散らしている。 お世話になっているんだから、そんなに怒んなくても良いのに。。。 朝早く出発する巡礼者は、靴を確保しておきましょう。 今日宿泊する村にあるサンタ・マルタ教会には、現存するものの中で最古のものと考えられている巡礼者姿の使徒ヤコブ(サンティアゴ)の彫像が有る。 そうそう、今日はピムさんというアジア系の女性と知り合った。 お爺さんが中国からドイツに来て、彼女はドイツで生まれて育って、今はスコットランドで暮らしている。 彼女は何とサンティアゴに到着後に着るための半袖セーターを毎日編んでいるのだ。 巡礼路でセーターを編んでる人は初めてだ。 自転車の巡礼者 サンタ・マルタ教会 教会の内部      教会の南側の入り口 巡礼者姿のサンティアゴ ■本日の宿泊地 サンタ・マルタ・デ・テラ ■本日の宿 Albergue de p...

サンティアゴ巡礼【 サナブレスの道 】 5/2 1日目

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サンティアゴ巡礼【 サナブレスの道 】  2024/5/2 1日目(セビージャから28日目) Granja de Moreruela(グランハ・デ・モレルエラ) →  Tabara(タバラ) 走行距離 25.1 km 走行時間 5:50  - 12:00 気温 2.8 - ? ※「 サンティアゴ 巡礼【 銀の道 】27日目」からの続きです。   「日本カミーノ・デ・サンティアゴ友の会」のHPより ※今、上図の緑色の道を歩いている 「銀の道」は、グランハ・デ・モレルエラ(Granja de Moreruela)から道は二手に分かれる。 一つ目は、北に真っすぐ進んでアストルガ(Astorga)に向かい、「フランス人の道」に合流する。 二つ目は、西に向かって山の多いエリアを進む「サナブレスの道」へ向かう。 今回は 「サナブレスの道」を歩く。 今日は銀の道を歩き始めた頃に良く顔を合わせていた3人のドイツ人若手グループと再会した。 「タクシーを呼んで、熱いシャワーと寝心地の良いベッドのあるホテルに泊まって、次の日、又、カミーノに戻ってこようかと考えているところ」だと、一人が冗談まじりに言う。 「服を洗っても乾かす時間がないので洗っていない。臭いよ。」ともう一人が言う。 もっと早く出発したら洗濯する時間、あるじゃん。 それにしても、皆、こんなに苦労してなぜ歩くのだろう…。 6時41分 月に照らされた道を歩く Puente Quintos(キントス橋) エスラ川にかかるキントス橋を越えて、すぐ左折して山道に入り、川に沿って歩く。 橋を渡って振り返ると神々しい朝の景色 雨の日や早朝の暗い時間帯などは、滑って川に落ちないよう要注意。 ■本日の宿 Albergue de peregrinos de Tábara 銀の道で有名な宿の一つ。 夕食・朝食付き。 皆んなで夕食を食べる。 食後に手作りぽい強いリキュールが何種類か出て来て、盛り上がった。 パスタの入ったスープ(食べかけで申し訳ない) パエージャ デザート 食後にメモのような紙がたくさん入った籠が回って来た。 一人一枚づつ手に取る。  紙には数行の文章が印刷されている。 おみくじみたいなものか? 私がとった紙には下のように文章が書かれていた。 ※上の写真の右下の紙  No sueñes lo q...

サンティアゴ巡礼【 銀の道 】 5/1 27日目

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サンティアゴ巡礼【 銀の道 】 2024/5/1 27日目 Montamarta(モンタマルタ)  → Granja de Moreruela(グランハ・デ・モレルエラ)  走行距離 22.6 km 走行時間 6:00  - 13:00 気温 3.5 - ? ここ何日かアレン、エディ&マティーナ夫婦のフランス人チームとご飯を一緒に食べている。 エディはフランス語の他にオランダ語、ドイツ語、英語が堪能。 しかし口数が少ない高倉健みたいな男だ。 その分、マティーナがおしゃべり。 「エディは英語ペラペラなのに全然しゃべらないから私が喋らないといけない!」と 、マティーナが私のためにフランス語を英語に翻訳してくれる。 銀の道で出会うほとんどの人が、2、3カ国語を喋る。 今日は夕食を食べた後に、アレンが2キロ先にある古い修道院が美しいので見に行くという。 地元のボランティアに連絡すると、修道院までの送迎を行ってくれる。 ※連絡先は宿の壁に張り出してありました。 6時半に送迎の車が来たらしいのだが、私達は昼寝していて乗り損ねた。 2キロ先だから、アレンは歩くというが、Googleマップで調べると3キロ以上あって徒歩だと47分程かかる。 Googleマップを見せると、「あの橋まで行って修道院が見えなければ宿に戻る」と身振りで伝えてくる。 仕方なく橋まで歩くが修道院なんか見えない。 だけど宿に戻らず歩き続けるアレンw 結局、修道院まで歩いて、帰りは居合わせた地元の紳士に車で送っていただいた。 ※「サンティアゴ巡礼【 サナブレスの道 】1日目」へと続きます。  月の残る早朝 これがアレンの行きたかった修道院跡 Monasterio de Moreruela アレンはかなり興奮して写真を撮りまくり、朽ちかけた柱に手を当てて、パワーをもらっている(らしい) 最盛期には200人の僧がいたそうだ 柱からパワーをもらうアレン 諸行無常の春 さて、ここから又、宿にてくてく歩いて帰らないといけないのだが・・・ すると、修道院の駐車場まで歩いてきた時、アレンが大げさに、「ああ、困ったなあ。宿に戻るバスは無いし、タクシーも無い。ああ、どうしよう。」と大きな声で独り言を言い始める。 なぜか、スペイン語で。 アレンのわざとらしい独り言は見事、一人の「良きサマリ...