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2019年9月17日火曜日

サンチャゴ巡礼【 フランス人の道 】サンチャゴ・デ・コンポステーラについて


サンチャゴ・デ・コンポステーラは、スペインの西部の都市です。
エルサレム、ローマに並ぶキリスト教の三大聖地の一つです。

ここにサンチャゴ・デ・コンポステーラ大聖堂があり、聖ヤコブの遺骸が収められています。

聖ヤコブはキリストの12使徒の一人で、最初の殉教者です。

サンティアゴはヤコブのスペイン名、コンポステーラとは星の野原という意味です。

9世紀にヤコブの遺骸が発見され、ここに収められた後、ヨーロッパ各地からこの地を目指すキリスト教の巡礼者が増えました。

ヨーロッパ各地からこの街を目指す巡礼路のうち、スペイン国内の道は、「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」として世界遺産に登録されています。
「フランスの道」と「アラゴンの道」がその道です。

世界遺産に登録されている道は、この他に日本の熊野古道があります。

熊野古道もいつか行ってみたいと思っています。

今回は「フランス人の道」全長780kmと「ポルトガルの道」100kmを歩きました。

下図の青マーカーの地点が「フランス人の道」で泊まった町です。
右端の青マーカーが出発地点のフランスのサン・ジャン・ピエ・ド・ポー、
左端がゴールであるスペインのサンチャゴ・デ・コンポステーラです。

緑マーカーの地点がムシアとフィニステーラ。

赤マーカーの地点が「ポルトガル人の道」で滞在した町です。




2019年9月14日土曜日

サンチャゴ巡礼【 フランス人の道 】SIMについて

***プリペイドsimを購入しました***

フランス、スペインは飛行場、列車の駅、カフェ、バー、レストラン、ホテル、どこでもフリーWi-Fiがあります。

巡礼宿もほぼフリーWi-Fiがあります。

Google Mapsもあらかじめ地図をダウンロードしておけば、オフラインでも地図上で自分の位置が分かります。

身内への安否確認用にこのブログを毎日更新していたのですが、
たまに巡礼宿にWi-Fiが無かったり、
あっても混雑していて切れがちだったりして
ブログが更新できないと心配する人もいたので、プリペイドsimを購入することにしました。

購入する前は、手続きが面倒くさそうと思っていたのですが、実際はとっても簡単でした。

店員さんも慣れたもので、「プリペイドsimください。」と言うと、「どれにする?」と料金プランを見せてくれるので、適当に選びます。

パンフレットは英語でしたが、使用期間とギガ数、金額は世界共通の数字なので、だいたい見れば分かります。スマホとパスポートを渡すと、15分ほどで設定をしてくれます。

SIMには、データ通信専用と、データ通信+通話付きの物があります。
データ通信専用SIMは電話は出来ません。

データ通信+通話付きsimには通話用の電話番号が設定されています。

電話をする場合は、この電話番号から電話をかける、もしくは電話を受けることになります。

なので、日本から電話がかかって来るかもしれない人は要注意です。

ただし、LINEの無料電話などは日本と同様に問題なく使用できます。

1回目は1か月1ギガ使用できる1500円位(うろ覚えです)のプランを選んだのですが、途中で使い切ってしまったので結局2回購入しました。

ブログに写真をアップしたりしてたので、容量を食ったのでしょうね。

2回目は15ギガ3000円(これもうろ覚え)くらいだったでしょうか。

日本と同じで、大き目の街には携帯会社が必ずあります。

スペインだとvodafhoneやORANGEをよく見ます。

日本でもamazonで購入可能です。

事前に購入しておくこともできますが、設定を自分でしないといけないので慣れていないと時間がかかるかもしれません。

プリペイドsimを購入した1回目のvodaphoneの店では、特に問題なく設定してもらえましたが、2回目の時は、スマホの設定をしていた店員さんに、「日本語読めない。スマホの設定画面をスペイン語にして。」と言われました。

設定画面の言語設定の方法を事前に確認しておいた方が良いでしょう。

iPhoneならば、「設定」→「一般」→「言語と地域」→「スペイン語」で設定できます。

なぜか、その後、スマホのキーボード設定の画面に「Espanol」が表示されるようになりましたがw。

最初のsimを購入して、しばらくして、simの会社からスペイン語のショートメールが入りました。

スペイン語の出来る巡礼仲間に見せて、容量が無くなりそうだという意味だということが分かったのですが、そんな便利な(?)知人がいなくても、google翻訳やエキサイト翻訳で翻訳すれば大丈夫です。

その通知が来たので、新しいsimを購入しようとある日、あるvodaphoneの店を訪ねたのですが、どうやら、買えなさそうな気配です。

「えー、そうなの?」的な怪訝な顔をしていたら、店員さんが自分のスマホの翻訳アプリを使用して、ショートメールの意味と、どうすれば良いのか説明してくれました。

「もうすぐ貴方のsimは切れちゃうよ。うちの店は携帯の販売しかしてなくてプリペイドsimの販売はしていない。どこそこにORANGEがあるから購入できるよ。」みたいなことを教えてくれました。

というわけで、2回目はORANGEでsimを購入しました。

翻訳アプリ、ほんと、便利です。

でも、ネットにつながっているからこそ使用できる機能です。

simを購入したのは良かったです。

おかげで、Wi-Fiの無い道の途中でも、巡礼仲間とWatsAppで連絡を取ってベッドの確保をしてもらったり、ランチの待ち合わせをしたり、LINEのビデオ通話を使用して家族に巡礼路の景色やサンチャゴ・デ・コンポステーラ到着の様子を見せたりすることが出来ました。

私はサンチャゴ到着後、ポルトガルに入ったのですが、ポルトガルでもこのsimは引き続き使用できました。

スペインからポルトガルに入った直後、ネットが使用できなくなりました。

おそらくローミングをオフにしているからだと思い、オンにするとポルトガルの携帯会社の名前が画面(左上上部)に表示されました。

後で、EU圏内ではデータローミングに料金は発生しないことを知りました。
素晴らしいですね。

たとえ、課金されたとしてもプリペイドsimなので、上限に達したら使用できなくなるだけです。

プリペイドsimはおすすめです。

もちろん、フリーWi-Fiだけで通している巡礼者もいますし、それでも充分だと思います。



サンチャゴ巡礼【 フランス人の道 】装備について

 


スペイン巡礼の持ち物は「軽量」「かさばらない」という点を重視して、衣類は「乾きやすさ」を重視して選びました。

パッキング後の重さは、バックパックとショルダーバックを合わせて5.4kgとなりました。
バックパック            4.8kg
ショルダーバック      0.6kg

この他に、水0.5L~1L、果物、スナックなどを持ち歩いていたので、
合計で日によっては6~7.5kgになっていたと思います。    

※参考のためにリンクを張っていますが、アフィリエイトはやっておりません (^_^)

①ショルダーバッグ
    ・ボールペン
    ・メモ帳
    ・パスポート
    ・クレデンシャル(巡礼手帳)
    ・財布(100均)
    ・スマホ
②帽子
③エコ・バック
④フリース
⑤ストール(100均)
⑥レイン・ジャケット
⑦傘
    旅行用の軽量雨傘
⑧バックパック・カバー
⑨レイン・パンツ
⑩寝袋
⑪防水バック
⑫バックパック
⑬ウィンド・ブレーカー
    VOLCOMのごくごく薄手のウィンド・ブレーカー
⑭衣類収納ケース
    ・長袖インナー×2
    ・長袖Tシャツ×2
   ※スポーツ用の化繊の速乾性のもの
    ・半袖Tシャツ×2
   ※スポーツ用の化繊のもの1枚、綿100%のもの一枚
    ・ブラ×2
    ・ショーツ×2
    ・靴下×2
    ・サポート・タイツ
        AEONの下着売り場で購入した安価なもの
    ・短パン
⑮トレッキング・パンツ
⑯ジーンズ
    比較的薄手のデニム
⑰ポーチ1(100均)
    ・風邪薬
    ・鎮痛剤
    ・胃薬
    ・バンドエイド キズパワーパッド
    ・テーピング用テープ
    ・爪切り
    ・輪ゴム×5
    ・麻紐
    ・安全ピン×5
⑱ポーチ2(100均)
    ・日焼け止め
    ・ヒルドイロ・ローション
    ・制汗剤
    ・アイ・ブロウ
    ・リップ・クリーム
    ・歯ブラシ
    ・歯磨き粉
⑲ポーチ3
    ・靴下
    ・アイ・マスク
    ・耳栓
⑳ポーチ4(100均)
    ・海外用電源変換プラグ
    ・スマホ用ケーブル
    ・充電器
    ・ソーイングセット
㉑バック1(100均)
    ・シャワー・サンダル
㉒バック2(100均)
    ・S字フック×2
    ・タオル
    ・石鹸
㉓靴

スペイン巡礼の装備の感想   

①ショルダーバッグは首・肩が疲れた


ウェスト・ポーチはおじさん臭いという偏見があって、最初からショルダーバック指向でした。

しかし、ショルダーバッグを斜めがけして長時間歩いていると、首・肩が疲れる事に気が付きました。

ウェスト・ポーチの方が楽だと思います。

④今回はダウンではなくフリースで良かった


薄手のダウンにしようか、フリースにしようか、迷いました。

軽さ・コンパクトさ・保温性はダウンの方が優れていて、通気性・伸縮性・メンテナンス性はフリースの方が良い。

今回の旅は最低気温が0度程度、ダウンは濡れた時に乾きにくいという点を考慮して、フリースにしました。

毎日零下の日が続く場合はダウンにするかもしれません。

巡礼路で急に雨が降り出した時、小雨の街に傘をさしてご飯を食べに行った時、そういう時に多少濡れても気になりませんでした。

それと、フリースだと汚れても洗濯機で洗えます。

⑥ストーム・クルーザーは良かった


蒸れない

首元もジッパーを上げると顎の部分まで覆って雨の侵入を防いでくれる

フードはひさし部分にワイヤーが入っていて、雨が目に落ちるのを防いでくれました。

ポケットも防水されているので、スマホを入れても安心です。
しかも、軽くて、コンパクト。

雨の日でなくても、寒い日にはウィンド・ブレーカー代わりに着ていました。

⑩寝袋は#5で充分だった


足元に向かうにつれて細くなる形
 
ストレッチがきいている

顔周りも絞れる仕様になっているので、寝袋に入った瞬間から、適度なフィット感があります。

女性用なので男女兼用のものよりコンパクト

お店で広げて見た時は、こんなに薄くて軽くて大丈夫かな、#3(こちらの方が保温性が高い)の方が良いかなと思いましたが、外が寒くても、宿の中はそこまで冷えていないので問題ありませんでした。

暑い時は、サイドのファスナーを開けて使用していました。

⑫なぜか左胸の上の方が痛くなる


機能的には問題無いのですが、長く歩いていると、左胸の上の方が痛くなりました。

他の巡礼者の中にも同様の人がいたので、足の痛み同様に一般的なのかもしれません。

背面の伸縮性のあるコードは、脱いだウィンド・ブレーカーなどをちょっと挟んでおけるので便利でした。

⑭サポート・タイツは要らなかった


寒さ対策として、タイツよりもマシだろう、サポートもしてくれるしという程度で、今回は持っていきましたが、あまり出番が有りませんでした。

本格的なサポート・タイツも試着しましたが、あの強烈な締め付け感が好きになれず使用を断念しました。

短パンは、サン・ジャン・ピエ・ド・ポーで購入しましたが、暑い日でも日陰は涼しいので要らなかったなと思いました。

⑮少し残念


アウトドアに縁が無く、衣類は何を選んで良いかさっぱり分からず、あれこれ考え、最後は時間に迫られて決めてしまい、肌さわりと色が好きになれなったです。

ポケットの内側の生地がガサガサしていているので、太もものその部分の肌が少しカサカサになりました。
 
毎日使う大事なアイテムなので、もっと時間をかけて選べば良かったです。

⑯デニムも意外と悪くなかった

宿に到着後の着替えのボトムに何を選べば良いか、最後まで決まらなかったアイテムですが、悪くは無かったです。

⑰使わなかったが輪ゴムと紐は次回も持っていく


使う機会がありませんでしたが、何となく輪ゴムと紐はあった方が良いんじゃないかと思っています。

物を束ねるとか吊るすとか、洗濯干しにするとか。

踵や足首がちょっとでも擦れているなと感じた時は、すぐにテーピング用テープで保護していました。本格的に痛くなる前に予防した方が良いです。

 爪切りは必須と思います。足の爪が伸びたままだと時には靴の中で指が押されて痛みの元になります。

安全ピンは、宿に洗濯ばさみが無かった時や、乾いていない洗濯物をバックパックに留めて歩きながら干したりする時に使用しました。

⑱コスメ類が不足


荷物を軽くするため、保湿のためのヒルロイド・ローションしか持って行きませんでしたが、リラックスするため、巡礼生活を快適に過ごすために、良い香りのするボディ・クリームとかオイルとかは持って行けば良かったです。

スペインの空気は乾燥しているので化粧水の類も持って行けば良かったと思いました。

宿で、隣のベッドに色んなクリームが入ってるネット状ポーチが置かれていて、「アウトドア生活でもちゃんとお手入れしてる女性はいるのね。」と思ったら、持ち主は男性でした。

日焼け止めはあまり役に立たなかったですが無いよりはマシです。

⑳ソーイング・セットは使わなかった


考えてみると、ここ何年も針など使ったことが無い。

アウトドア用品は丈夫に出来ているので必要になることは無いかと。

それでも必要になったら宿のホスピタレイロに聞いてみたら良いかと思いました。

㉑シャワー・サンダルは大失敗


これも、適当なものが見つからずエイヤで購入

素足に履いていると足裏が痛くなった

外出時の履物兼用にしてたのですが、あまりにもシャワー・サンダルですという見た目で失敗でした。

S字フックは、物を置く場所が無いシャワー室でバッグをドアに引っ掛けたり、ベッドの柵に引っ掛けてタオルを干したりする時に役立ちました。

洗濯ばさみは持って行かなかったですが、無い宿もあったので3つ位持って行けば良かったと思いました。

㉒石鹸で髪を洗うとゴワゴワになる


石鹸一個で、髪・体・洗濯をカバーしてましたが、髪がごわごわになりました。

途中で石鹸を失くしてしまい、シャンプーを購入しました。

他の方のブログで、髪・体・洗濯に使える便利な石鹸が有ることを旅行後に知りました。

そういう石鹸を持って行けば良かったです。

通常、このバッグに着替えを突っ込んでシャワー室に行っていましたが、上から濡れた手を突っ込んで中身を探るよりも、下の商品のような物の方が使い勝手が良いと思いました。


㉓マメは出来なかった


色々な靴を試し履きしても、幅広の私の足に合う靴が見つからなかったのですが、この靴を履いた時に足の指がすごく楽で気持ちよかったので、決めました。

「靴下の重ね履き」や「足指をクリームで保護」などの豆対策もしていませんでしたが、drymaxの靴下と、この靴のお陰でマメが出来ませんでした。

drymaxの靴下は厚手ですが蒸れないし、臭くならないので、洗濯も2,3日おきにしていました。アウトドア・ショップの店員さんも「山縦走の時は1週間くらい靴下洗わない。」と言っていたし。

洗濯しないときは干すだけ ( *´艸`)


サンチャゴ巡礼【 フランス人の道 】2019/6/24 帰り方

フランス人の道 日本へ


飛行機は行きと同じAir China(中国国際航空)です。

リスボン        
6/24
07:30
フランクフルト
6/24
11:30
6/24
13:55
北京
6/25
05:15
6/25
08:50
福岡 ※大連経由 
6/25
14:10


リスボンの空港発が早朝だったので、前日にホテルの人にタクシーを頼んでもらいました。

乗り継ぎも順調にいき、荷物も問題なく運ばれ、無事、福岡空港に到着しました。

Air Chinaは特に問題有りませんでしたが、北京での荷物検査は厳しいという話です。