サンティアゴ巡礼【 フランス人の道 】9日目 サント・ドミンゴ・デ・ラ・カルサダ

フランス人の道 2019/5/19

Ventosa(ベントーサ)→ Santo Domingo de la Calzada(サント・ドミンゴ・デ・ラ・カルサダ


天気:小雨
時間:7-13:00
距離:31km


今日は朝から雨で「寒ー!」なので、

長袖インナー、長袖Tシャツ、フリース、ウインドブレイカー、レインウェアのフル装備。





道が全面ぬかるんでいて、一歩足を泥の中に入れると、足を引き抜くときに、靴に泥がまとわりついてきます。

これが粘土みたいな泥で、靴がだんだん重くなってきました。

足に3キロずつのウェイトをつけて下半身強化の鍛錬をしている気分です。

30分ほどして泥沼ブートキャンプ地帯を脱しました。









サンチャゴ・デ・コンポステーラまで577kmです。





毎日、サンチャゴへの道を示す黄色のサインに従って進むのですが、たまに分かりにくいこともあります。

上の画像のどこかに、黄色の矢印があるのですが、分かりますか?

ちなみに、正しい進路は、画像右側の道路ではなくて、赤い壁の家の一階部分のアーチを潜り抜けないといけません。

分かりにくいですよね。

この日はシルエーニャに泊まろうと思ってたのに満室でした。

ショック!

更に6キロ歩いて、次の町でベットを確保できました。

この町には、生き返った鶏の伝説が残っています。

昔、昔、巡礼の途中で、一人の若者が無実の罪で絞首刑になったのですが、その後生き返ったそうなのです。

その知らせをランチの席で聞いた為政者が、「死人が生き返るなんて、この皿の上の鶏が生き返るのと同じくらいに有り得ない。」と言ったところ、なんと調理済のチキンが鳴き声を上げたそうです。あらまー!

この奇跡を忘れないために、今でも実際にこの教会の中には、二羽の本物の鶏が飼われています!

シルエーニャで宿にあぶれてなかったら、知らなかったろう教会。

宿にあぶれて良かった。





伝説の教会、サント・ドミンゴ大聖堂が見えてきました。




絞首刑にされた後生き返った若者と皿の上で蘇った鶏





二羽の鶏は、写真の中ほどの灯りのともったケージの中にいます。








本日の宿:Alberge Casa del santo
※Google Chromeで開くと日本語翻訳が選択できます。

ここはベッド数200を超える大アルベルゲです。

知った顔もチラホラ見えます。

ここで、日本人のヒロと出会いました。

彼はクリスチャンの叔父さんに代わって巡礼の旅をしているそうなのですが、本人曰く「英語話せんし、スマホの使い方もよう分からん。」けど、とても健脚な70代。

彼とは、この後もちょくちょくご一緒する機会がありましたが、朝の3時に歩き始めて、一日に60km歩いた日もあるそうです。

自分が70代になった時にこんなに元気で一人で外国に来たり出来るだろうか・・・只々、尊敬です。

仲間内では、「ジャパニーズ・オールド・スーパーマン」と呼ばれていました。

このアルベルゲには珍しいものが置いてありました。

マッサージチェアです。

日本では、よくホテルの大浴場の近くなどで見かけますが、外国のホテルに置いてあるの見たことありませんでした。

マッサージチェアは、日本にしか無いもんだと思っていたのですが。。。

泥沼ブートキャンプでぱんぱんになった足をもみほぐしました♪(1ユーロ)。

マッサージチェアの置いてあるアルベルゲは、巡礼中この1軒だけでした。

ただ、マッサージの看板は街中でよく見かけるので、疲れた時はお試しあれ。