サンチャゴ巡礼【 ポルトガルの道 】
2023/4/14 5日目 → Golega(ゴレガ)
気温 7.9 - ?
天候 曇り時々晴れ
距離 30.7km
歩行時間 7:00 - 17:00
本日の宿:Inn Golega
今日も30キロ越えの日。
カミーノの矢印に従って歩いていると、ポルタス・ ド・ソル庭園(Jardim das Portas do Sol)に出るが、その先は行き止まり。
ここは、古代の要塞を利用した、高台にある庭園公園です。
高台にあるので、眼下にはテージョ川と周辺の平原の雄大な眺めが広がります。
特に日の沈む頃は素晴らしいそうです。
ここは、是非、カミーノを逸れて寄っていただきたい場所です。
しかし、道はどこにあるのか・・・
犬を連れて散歩中の地元民が親切に教えてくれました。
ポルトガルの人はほんとに親切です。
公園入り口手前、向かって左側に下り階段があり、そこを降りると再び矢印が現れました。
階段周辺に矢印が無いので、公園が近くなったら注意して下り階段を探してください。
階段を降りると、St James Gateという要塞の入り口を観ることが出来るそうですが、気が付きませんでした。
要塞の壁に沿って下ると、後は昨日と同様の畑の中の長閑な道を歩きます。
しかし、Azinhaga(アシンハガ)から本日の目的地Golega(ゴレガ)までの7kmは路肩が草に覆われていたり、狭かったりします。
それなのに、車がかなりスピードを出して通り過ぎるので、とても危険・・・と思っていたら、Gronze.comにも同じような事が記載されていました。
それだけ危ないということなのでご注意。
デンジャラス・ゾーンを通り過ぎて、宿に向かいます。
すると、どこからともなく野良仕事を終えた風のおじさんが現われ、気が付いたら私たちと並んで歩いていました。
見た目はミスター・ビーン、目の色はダニエル・クレイグみたいなきれいな水色。
なんとなく不審者っぽいので、さりげなく距離をあけると、寄って来る~っ(笑)
カタコトの英語で、ポルトガルの道を歩いていることなどお喋りして、何事もなく、その先の道で分かれました。
さて、やっとのことで宿に辿り着くと入口が閉まっていて中に入れないです。
ベルを押しても誰も出てこない。
Wi-Fiが無いとスマホを使えない状態なので、問い合わせすら出来ないかなり困った状況です。
Wi-Fiを探して、来た道を戻っていると先ほどのミスター・ビーンが今度は犬を連れて現れました。
「宿が閉まっていて、誰もいないようです。困っています。」というと、ポルトガル語で「なんとかかんとかポリス何とかかんとか」と笑顔で言いながら去っていきました。
スペインの人もそうですが、ポルトガルの人も、こっちが言葉が分からなくてもお構いなしで自国の言葉で話すので、親切なんだか不親切何だか分かりません。
ウロウロしていると、また犬に引っ張られてミスター・ビーンが近くを通りすぎて行きます。
再び窮状を英語で説明すると、今度は道の向こうを指さしながら、「なんとかポリス」と繰り返しながら飼い犬に引っ張られて視界から消えていきました。
きっと向こうにポリスがいるから聞けという意味なのだと解釈して、ミスター・ビーンの指さしていた方向に歩いてみました。
すると「Equuspolis」と書かれた建物が見えました。
警察署ではなく文化センターのような、その建物に入ると、「ウェルカム!」な笑顔の男性が両手を広げながら、まるで私たちを待っていたかのように近づいてきます。
また、別の女性が「May I help you?」と英語で話しかけてくれます。
事情を話すと、受付の男性に話してホテルの人に電話で連絡してくれました。
受付の男性の説明によると、どうやら、ホテルの人が私に宿の入り方についての説明のメールを送ってくれているそうです。
センター内のWi-FiのIDを教えてくれたので繋げて、メールを確認すると確かにホテルからメールが来ていました。
「ホテルのキーは宿の入り口の鉢植えの中に有ります」
センターの人によると、これは「ポルトガル方式」だそうです。困るわー。
そうそう、この日はカナダからやって来たというKen(ケン)に出会いました。
ケンのお母さんは日本人で、日本でもカナダでも通用するようKenと言う名前なのだそうです。
四国遍路とカミーノと両方歩くつもりだけど、どっちを先に歩くか迷って、今回はカミーノを歩くことにしたのだとか。
サンタレンの宿からの早朝の眺め |
公園の近くからテージョ川を望む |
テージョ川の眺め |
これがポルタス・ド・ソル公園の手前の分かりにくい下り階段 |
要塞の壁に沿って下る |
ぽつんと一軒家 |
超長い散水機 |
ゴレガの街 |
ゴレガは馬の聖地とも呼ばれていて、18世紀から馬術競技や馬種競争が盛んに行われてきたそうです。