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2019年5月29日水曜日

サンチャゴ巡礼【 フランス人の道 】2019/5/28 → モラディノス

フランス人の道 18日目 Moratinos


気温:9-20℃
距離:30km
天気:晴れ

ブルゴス以降、メセタと呼ばれる、乾燥した高原地帯を歩いてきました。

日本では、360度見回した時に、山が一つも見えず、平原が続いてるような場所ってあまり無いと思うのですが、メセタは正にそんな場所です。

自分の視界に人間が自分一人しかいない状態が新鮮でした。
 
今日は、メセタの難所と言われる区間を歩きます。

なぜ難所かというと、18キロの間、日陰無し、水無し、カフェ無し、トイレ無しだからです。

最近、気温が上がってきているので、熱中症に十分に注意です。

こんな所で倒れたら、誰かに見つけられたときは干物になっている恐れがあります。


なるべく日中の歩きを避けるために、朝6時に出発しました。

いつもは500ccのペットボトル2つを、バックパックの左右に一つずつ入れてるのですが、この日は念の為、もう一本、余分に用意しました。


何が困るって、トイレが無いのが。。。


ほぼ、見通しの良い道なので、隠れる場所が全く無いんですよ。

そして、微妙に前後に巡礼者が歩いていて。

いきなり、後方から自転車の巡礼者が現れて、すごい速さで通り過ぎて行ったりして。


すんません、この辺りにトイレありませんかねえ?ニャイ?そうですか。。。





十字軍の騎士でしょうか?

スターウォーズのオビ=ワン・ケノービのようです。



途中、キッチン・カーとドリンク・バーみたいな店がありましたが、年中あるとは限らないので、やはり水だけは十分に持っていた方が良いです。

薬局で、ミネラルを補える粉末のサプリメントを見かけたので、この日のために買っておきました。

日本で購入しておいても良いですね。




宿についた後、近くのレストランで夕食にパエリアを食べました。

この町は10軒も家が無いんじゃないかしら。

なので、食事できるところも2か所しか見つけられなかったし、スーパーもありませんでした。選択の余地無しです。

パエリアのメニュー表が、前に見たものと同じだったので、チェーン店なのか?

なんてことない味ですが、たまの米が嬉しい。

ここでは、メル、ヒュンジの他に、南アフリカのアリーナという女性と一緒に夕食しました。

カフェでお喋りしていると、上半身裸の若い男性巡礼者が前を歩いて行きます。

するとアリーナ・・・

「彼の前に、黄色の矢印(サンチャゴへの道しるべ)置いて、私の所に連れて来たいわ。」

宿の中庭でビキニで日光浴してたとか言ってたしw

巡礼の旅って、修行僧みたいに一人で黙々と歩き続けるのを想像していたのですが、毎日、否応なく知らない人と触れ合うことになって面白いです。

言葉が拙いので、会話には苦労するのですが、だんだん、分からないところは適当に聞き流すのに慣れてきました。

メセタのこの区間で、ベッドが確保できなくて次の町まで炎天下を歩くなんてことになったら本当にまずいので、今日の宿は前日にBookig.comで予約しておきました。

本日の宿:Hostal Moratinos

宿のテラス


21:30でもこの明るさです。

こんな時のために、アイ・マスクがあると良いですよー。